・精子はどこで作られるのか
男性器の精嚢と呼ばれる中に、精巣があり、そのなかの組織が精子をつくります。男性ホルモンの分泌が活発になる思春期以降、精巣の発達に伴い陰茎が大きくなることで精子が形成され始めます。
毎日3000万個もの精子の元が作られ、約3ヵ月かけて受精のための力を蓄えます。作成された精液は精巣の上部へ運ばれ、射精をすることで体外へと出ていきます。1回の射精時に個人差はありますが、1〜3億個の精子が精液に含まれていると言われています。精子自体の形はおたまじゃくしに似ていて、丸みのある先体からしっぽのような終末部などで形成されています。
毎日にように精子が作られていて、蓄積されているため男性は定期的に射精を行う必要があります。
といっても、し過ぎてもしなさすぎても体へ悪影響があるので適度にすることが推奨されています。
・マスターベーションと健康リスク
思春期から20代が性欲のピークを迎え、その後は少しずつ減少していきます。
精子の質についても加齢とともに老化のような現象があることが判明されています。射精自体は性的興奮以外にも寝ているときに身体の機能の修復やメンテナンスを行う際に射精することがあります。
マスターベーションを通してホルモンの分泌が増え、興奮や幸福感を得ることは心身に良い影響があります。
頻繁に行うことで性器に傷ができてしまったり、過度な刺激を受けないと射精できなくなってしまったりすることもありうるので適度に行いましょう。
また男性器などに傷を受けたり炎症が起きたりすると、前立腺炎などほかの場所にも影響が出ることがあります。男性器に触れる際は清潔な手で触れるようにしてください。
精子の質というのは、運動量や数のことを指しますがこの質を高めるには生活習慣が非常に重要です。
精子への悪影響で一番大きいものは喫煙です。精巣には血管が集中しており、勃起や射精においても生殖器周辺に大量の血液が集まることで行われています。その血管の血の巡りを悪くし、血管自体にも傷を付けているのが喫煙です。
また精巣は熱に弱いため、熱い温度のお風呂に長くつかったりサウナなどの長時間体を温める行為を行ったり、締め付けのある下着などをはくことや自転車や座りっぱなしによる下腹部の圧迫なども良くありません。
また、勃起・射精などのメカニズムには精神的な影響が大きいです。過度なストレスを抱えていたり肉体が疲れていたりすると他の健康被害にも繋がります。ほどよくストレス発散ができることを見つけて心身を健やかに保つように意識しましょう。