・世界ナンバーワン規模のクリオス
日本では精子バンクとなるものは存在していません。
しかし、海外で一番大きな精子バンクはデンマークで作られた「クリオス」という企業です。デンマークだけに留まらず、世界100国以上に提供をしており、数万人以上の子どもが産まれた実績を持っています。
日本の不妊治療の助け舟として、日本進出の準備がされているということも判明しており、進出前にすでにクリオスを利用して提供を受けて授かったというケースもあります。
クリオスでは提供する精子のデータを公開しています。
精子自体の運動率などの検査結果を始め、提供者の人種や民族、身長体重といったことも明示されており、提供者によっては特定されない範囲で自分の幼少期の写真などを公開しているケースや現在の姿を公開している人もいるため、提供者の情報開示度合いが様々で、その中から選択をするようになります。
日本人提供者が少ない(状況によってはいない)ため、提供を受ける際は日本人以外となることが多いです。
日本語のサイトもあるので、提供を受けるためにはアカウントを登録し相手を探し、配送してもらい国内で人工授精などを行います。
その後、妊娠が判明したらクリオスに報告をする必要があります。
これは、提供者1人の妊娠可能数に制限があるため、報告を義務付けています。
・利用できるのか
日本においても、夫婦の不妊以外に同性カップルやシングルの女性が子どもを望むケースで利用されることがあります。
クリオスは提供を受けたい人に制限はないので、利用規約を良く確認し指定された手順をふむことで利用することができます。
・提供者になるには
提供したいと思った時は、心理的な面、家族を含む病歴のチェックや遺伝子疾患を確認する検査や複数のテストを受ける必要があります。
また年齢も18歳から45歳となっており、既婚者・独身問わず職業も会社員からスポーツ選手など多岐に渡っています。飲酒や喫煙、乱れた食生活による精子への悪影響は確認されているため、誰でも提供できるわけではありません。
またクリオスにおいては、サウナや締め付けのある下着の着用を控えるなど精子への影響が確認されているものに注意を促しています。
・生まれた子供の将来
身元を開示している提供者の場合、生まれた子供が大人になった時に遺伝子上の父親とコンタクトをとれる可能性があります。これは成人した子供自身がクリオスを通して情報を受けとることができます。